外見うさぎ中身もうさぎ―番外編―
壱輝Side
昔からずっと変わらない俺の気持ち。
ひなのが好きだ。
なのに、急に現れた美羽の友達にひなのの名前を呼ばせるなんて我慢出来ない。
美羽の友達だからって、容赦はしない。
「壱輝、なにムキになってんの?美羽の友達が可哀想でしょ」
「仕方ないよな~、壱輝くんはヤキモチ妬きだもんな」
「うっせぇよ」
「壱輝、そんなに怒んないで?」
ソファーに座っているひなのが、上目使いで俺を見た。
ひなのには、そんなつもりはないのだろうけど…
その顔に、俺は弱い。
なんだか、そんな顔されると欲情する。
昔から、そんな顔されるとめちゃくちゃにしたくなる。
ひなのは、そんな俺にキスして変態!って昔から言う。
今も昔も、なにもかわらない俺達。
「てか、みんなお腹すかない?」
「あ、すいてます」
「ご飯作るから少し待っててね~」
「ひなの、ビールと梅酒とチューハイとスルメ」
淳司がひなのに注文。
「えっ!?もう飲み終わっちゃったの!?」
「うん」
「もうないよ!」
「まじかよぉ~」
「しかたないから、買い物行ってくる」