外見うさぎ中身もうさぎ―番外編―
「調子乗ってんじゃねーぞ、チビ」
「………は?きも、外見だけじゃなくて中身も残念なんだね」
「女だからって殴らないことないからね」
男は、そう言うとひなのに殴り掛かる。
それを俺が制止する。
「俺の女殴んなよ」
「あぁ!?」
「てめぇの女は、てめぇで護ってみろよ」
もう1人の男がひなのに、殴り掛かる。
それをヒョイっと身軽に避けて顔面パンチと回し蹴り。
男は、うめき声を上げてもがいている。
俺のお嫁さんの強さは、今も健在。
それに負けず、俺ももう1人の男にみぞおちパンチ。
「勝てない喧嘩売らない方がいいっすよ、あと俺の女に手出してんじゃーねよ」
「もっと弱く見える、みんな行こっ♪」
美羽の友達は、一瞬の出来事についていけてないみたいだ。
「やっぱり噂は、本当だったんだ…」
美羽の友達がボソっとつぶやいた。
「こいつ、強そうには見えねぇもんな」
「人は、見かけで判断したらいけないんだよ♪」
ひなのは、得意げに言った。
「こりゃ、みんな声かける訳だ…」
「おい、ひなのに惚れたか?こいつ、俺のもんだから」