外見うさぎ中身もうさぎ―番外編―

「調子乗ってんじゃねーぞ、チビ」

「………は?きも、外見だけじゃなくて中身も残念なんだね」

「女だからって殴らないことないからね」

男は、そう言うとひなのに殴り掛かる。

それを俺が制止する。


「俺の女殴んなよ」

「あぁ!?」

「てめぇの女は、てめぇで護ってみろよ」

もう1人の男がひなのに、殴り掛かる。

それをヒョイっと身軽に避けて顔面パンチと回し蹴り。
男は、うめき声を上げてもがいている。

俺のお嫁さんの強さは、今も健在。

それに負けず、俺ももう1人の男にみぞおちパンチ。


「勝てない喧嘩売らない方がいいっすよ、あと俺の女に手出してんじゃーねよ」

「もっと弱く見える、みんな行こっ♪」



美羽の友達は、一瞬の出来事についていけてないみたいだ。


「やっぱり噂は、本当だったんだ…」

美羽の友達がボソっとつぶやいた。


「こいつ、強そうには見えねぇもんな」

「人は、見かけで判断したらいけないんだよ♪」

ひなのは、得意げに言った。


「こりゃ、みんな声かける訳だ…」

「おい、ひなのに惚れたか?こいつ、俺のもんだから」



< 30 / 43 >

この作品をシェア

pagetop