軽業師は新撰組隊士!
捜すは猟師、逃げるは鳥
そして、
夜が明けた。
まだ白い月が空に残っている早朝だが、店はもう開いている。
楓は、あてもなくブラブラとさまよっていた。
「お腹すいたな…。」
鳴りそうなお腹を押さえる。
思えば、昨日から何も食べていないのだ。
どうやって食料を確保しようか迷っていると
「おいおい、どうしてくれんだ?着物が台無しじゃねぇか!」
「す、すみません…!」
「すみませんでこの着物は綺麗にならねーんだよ!」
甘味屋で、揉め事がおこったらしい。
店の女の人が、お客さんにお茶をかけてしまったらしい。