軽業師は新撰組隊士!
「私のせいにして構わないんです。たとえばー…、『お前が隊士になりたいとか言うからこんなことになるんだ!自業自得だ!』、みたいに。」
「……ふっ。」
「…、なっ!鼻で笑いましたね!?」
「いや、俺の声を真似しようとしたお前の声が面白いのが悪い。」
「真剣だったんですけど……。」
楓同様、土方も落ち込んでいたようだったが、楓との会話で少し元通りになったようだ。
「じゃあアレだ。お互い様ってことだ。」
「はい、お互い様です。」
「よし、じゃあ俺のことは解決だ。だから、お前泣け。」
「はい、……って、え?」
つい返事をしてしまったが、よく意味が分からなくなった。
「泣け。」
「え?いやいやいやいや……は?」
楓は絶賛混乱状態。
いきなり泣けと言われても、その言葉の意味も意図も汲み取れない。