軽業師は新撰組隊士!
4:鳥は真実を語る
鬼は正体不明で
――――――
「柴田、そっちはどうだった?」
「異常なしです。」
あれから、一カ月。
楓は鬼一と共に、市中見回りをしていた。
賑やかで、暖かい町が、今日も平和であることが楓は嬉しかった。
「お、甘味処だ。」
ちょっと寄って行かね?と言う鬼一は、甘いもの好き。
「えー。私、お金をあまり使いたくないんですが…。」
楓も甘いものは好きだが、断る。
「…柴田って、あんまりお金使わねーから、貯まってるはずだろ?なんで使わねえんだ?」
「なんでって…。」
「もしかしてお前、…守銭奴か…。」
「違います!」
鬼一の言葉に大声で反論した楓。
そのため
「柴田が大声出すから注目を集めたな…。」
「うっ、す、すみません。」
町の人達の注目を集めることとなってしまった。