軽業師は新撰組隊士!



少しだけ脱線した話を元に戻し、再び質問してきた土方。



「で、お前…忍か?」


「…私は、軽業師です。」


「軽業って……見せ物小屋とかでやってる芸ですよね?」



沖田の質問に、楓は頷いた。

見せ物小屋とは、サーカスのように、特技をもった人が集まり、観客を魅せる。



「冗談だと思うなら、縄を貸して下さい。」


楓はそう言って縄を要求する。


土方がまだ疑いの目だったからだ。




百聞は一見にしかず。


疑いをかけられるなら、証明すればよい。




< 20 / 250 >

この作品をシェア

pagetop