軽業師は新撰組隊士!
楓は軽く首を横に振る。
「優しいのは、原田さんです。皆さん……優しいです。だって、最後は信じてくれました。」
嬉しかった。
仲間に信じてもらえることがこんなに嬉しいなんて、知らなかった。
「…、あたりめぇだ。なんてったって、俺らは正義の新撰組だからな!」
ニカッと、原田が笑いながらそう言った。
「はい!!」
「百人一首、負けねえから!覚悟しとけよ、嬢ちゃん。」
「はい!!」
そうして、
“楓の誤解がとけたねやったね記念”の、ドキッ、幹部だらけの百人一首大会!が始まった。
読み手になってくれたのは、「僕!僕が読みます!」と激しく自己主張した沖田。
なので、その他の人達で勝負ということになった。