軽業師は新撰組隊士!
痛む腰をさすっていると
「起きたか、楓。」
土方が襖から顔を出した。
楓は肯定するため頷く。
「そうか、それじゃあ広間に行くぞ。朝餉と、幹部の奴らの紹介だ。」
広間では、隊士が時間ごとに交代でご飯を食べるらしい。
最初は平隊士。
稽古やら巡察やらの準備をいち早くしておかなければならないからだ。
平隊士が全員食べ終わってから、幹部達だけで食べるらしい。
土方からその説明をされた楓。
「……いいんですか?私が幹部の方々と一緒に食事して…。」
「だから言ったろ。紹介だ。気にするな。」
その言葉に頷き、広間へと向かった。