軽業師は新撰組隊士!
「仲がいいんですね、皆さん。」
楓が感心したように言うと、原田が苦笑する。
「一緒に、何回も死線をくぐり抜けた仲だからな。」
――流石に、信用しあうもんなんだよ。
そう言った原田さんに、みんなが頷く。
楓はみんなの手や腕を見る。
(結構、傷だらけなんだ…。)
切り傷、擦り傷が
いたるところにあって
(私の負ったような傷なんて、みんな何回も経験したんだろうな。)
怖い、とか
凄い、とか
そんな感情より
「…強いんですね。」
――私も、強くなりたい……なんて