軽業師は新撰組隊士!
楓は少し、目を閉じる。
そして、
「私…、隊士になりたいです。」
次に目を開いたとき
楓は力強くそう言った。
「ぁ゙あ゙?」
何言ってんだコイツ、とでもいうように凄んでくる土方。
と、そのとき
「いいんじゃないですか?20人の狼士を相手にして脇腹を刺されただけ。戦いの初心者にしては、才ある方です。」
沖田が、朝食のお膳を持って広間に入ってきた。
その後に続く平隊士たちがみんなの分のお膳を運び、楓の目の前にも置いてくれた。
「あ、ありがとうございます。」
そう言うと
平隊士は頷いて広間から出て行った。