lovin'you
そして運命の6月20日。私と紗季は東京に向けて出発した。飛行機に乗る前に慶太にはメールを打っておいた。羽田空港に着くと、約束通り慶太が自分の車で迎えに来てくれていた。『久し振りだね。富貴ちゃん紗季ちゃん。本当は涼平君と龍一君も一緒のはずだったんだけど、2人とも寝坊したらしいから、おいて来たんだよ。』 慶太は笑顔で言った。『わざわざ迎えに来てもらってありがとうございます。』と紗季が答えた。『でも本当は富貴ちゃんに逢いたかったから1人で来たんだ。』と私の耳元で慶太が話すと、私の顔が一瞬にして赤くなった。