feel〜優しい体温〜
子供……俺に育てられるか?間違いなく、いい父親にはなれないだろうな。


「ふわ……あぁ。眠いな……ジュカは幸せそうな顔して寝てる……」


「な……ダメだ!ぶつかる!!!」


「?!!」


キキィッ!ドォォォォォン!!!


前の車に衝突した爆音が耳をつんざき、衝撃で身体が大きく揺さ振られる。


「………………………………っつつぅ……玉突き?!ハルト!無事か?!」


「いってぇ……俺は大丈………ジュカ……ジュカ?!」


後部座席にジュカの姿がない。車のドアが開いている……。俺の脳裏に最悪の事態が横切る。


「ジュカぁぁぁ!!!」


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