feel〜優しい体温〜
「ねぇケンタ君、ハルトって友達居るのかなぁ?」


「ん〜……いないんじゃない?ハルト兄ちゃん性格悪いし!」


簡単に言うわねぇ……でも、あぁいう人に限って「親友が一人居ればいい!」って人多いんだよね……


リョウタさんがたった一人の友達だったって事も…。


ダメダメッ!もし今度会えたとして、また変なお節介焼いたら、ホントに二度と会えなくなるかもだし。……でも……


チリンチリン……ガシャン!!!


「うわぁっ!」


「あぶねぇな!どこ見て歩いてんだよ!……うわ……やべぇ……」


「どこ見て……って、小さい子自転車でひいといてそれはないでしょ!」


「……よいしょ……お姉ちゃん、もうあの人行っちゃったよ」


「はぁ?ったく、ひどい人だね!……大丈夫?怪我は?」


「うん!大丈夫だよ!痛くないもん!」


「痛くないって……すごい勢いでぶつかったでしょ?」


「大丈夫だって!それより早く公園戻ろ!ハルト兄ちゃんいるかも知れないし」


「そう?ならいいんだけど」


おかしいな……結構飛ばされたし、怪我の一つもないなんて……


「ねぇ、ホントに大丈夫なの?」


「…………」


「……ケンタ君?」


ドサッ……


「ちょ……ケンタ君っ?!……んしょ……ん?濡れてる……これ……血っ?!すいません!誰か!!」


「ん?どうした?……何だ!頭から血が出てんぞ!今救急車呼ぶから待ってろ」


「ケンタ君!しっかりしてよぉ……」


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