feel〜優しい体温〜
ハルト、リョウタさんと仲直りできるといいな……


ま、もう二度とハルトに会える事もないだろうし、これから後の事はどうなるかわからないか。


考えてもしょうがないって解ってる……解ってるんだよ?……解ってるのに……。


「うっ……うっ……うぇぇ…」


涙が勝手に溢れて来る。涙ぁ、止まれぇ!もうすぐ家に着いちゃうじゃないかぁ!


ゴシゴシ……


「よし!くよくよしないっ!」


「ただいまぁ!」


「どうしたの!遅かったじゃ……あら……」


「ん?何?」


「何でもない。早くご飯食べなさい。今日の肉じゃがは格別においしいわよ〜!」


「肉じゃが?わ〜い!お父さんただいま!」


「はい。おかえり……って、すごい顔だな。どうした?」


「ったく父さんは余計な事を……さっ!ヒカリ、モリモリ食べなさい!」


「うんっ!お母さん、取り皿に沢山盛って!」


やっぱ、母親ってすごいね。こりゃ全部ばれてる感じだな。よし!こうなりゃやけ食いよ!


…………………………………………………………


「うぷっ………はぁ、食べた食べた!お母さん、お風呂沸いてるよね?」


「うん、沸いてるわよ!」


「じゃあ、お風呂入ったらすぐ寝るから!おやすみっ!」


「ヒカリ……間違いなくカラ元気ね……」


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