feel〜優しい体温〜
早く乗れと言わんばかりにハルトは私の肩を押し、車に案内する。


どこに行くんだろう?


私は意地悪して、運転中のハルトに話し掛けた。


「ねぇねぇ、どこ行くの?」


返事なんて出来る訳無いのに。てか聞こえてもいないかも。


ここらへんかな?ハルトの肩……。


ド・コ・イ・ク・ノ?


……いや、だから返事出来ねぇって……チクショ〜、意地悪してるつもりだな。ん、ここはウザったそうに……。


「んん…んっ!」


あ、ハルトウザったそうに咳ばらいしてる!……ちぇ〜。もっとやってやる!


ネ・ェ・ネ・ェ……


私達の微妙な時間が30分位続いたところで車が停まった。


着いたのかな?


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