feel〜優しい体温〜
〜feel〜
そして、いよいよ私が楽しみにしていた日がやってきた。


そう!今日はハルトのコンサート!


「お母さん!まだぁ?」


「まぁまぁ、まだ時間はあるんだから急かさないの!……でもビックリしたわよ。まさかアナタが私のチケットまで買ってくれてるなんて」


「やっぱね、私と小学生の二人だけで行くと不安だし!」


「で?その子はいつ来るの?」


「う〜ん……夜御飯食べたら外出許可取って来るって……」


ピンポーン……


「ホラ来た!」


「お〜い!ヒカリ〜!ケンタ君て子が来てるぞぉ!」


「は〜い!上に上がってもらって!」


タッタッタッタッ〜ガチャ……


「あ……初めまして……ぼ、僕ケンタです。小学三年生です……」


「アハハ!キミがケンタ君ね!緊張してガッチガチじゃない!」


「ププッ!ケンタ、緊張しなくていいよ!」


「ふぅ……良かったァ……ヒカリ姉ちゃんのお母さん、怖い人だったらどうしようかと思った!」


「アハハッ!この子、かわいいわね!アハハッ!」


母の笑いで緊張が解けたのか、ケンタは照れながらニッコリ笑った。


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