最強の女総長
「………くっ…」
「アンタ…族を抜けて組に入ったみたいだけど、弱くなったな…」
思ったことを言った。
今のパンチならアイツは止められたはず…。
アイツは弱くなっていた。
素手で闘わず、武器ばかり使っているから、素手の感覚を無くしている。
そしてそれは肯定らしく、アイツは鉄パイプを取り出した。
こんな落ちこぼれな奴に迅を殺されたかと思うと……
こんな落ちこぼれな奴から迅を守れなかったと思うと……
………そんな自分に腹が立ってくる。
「――……っ!!」
――ガンッ。