最強の女総長
アイツはあたしの頭を目がけて、思いっきり鉄パイプを振り下ろした。
……が、間一髪であたしは左腕を動かし、ガードすることができた。
「……っっ!」
でも左腕にきた激痛はハンパなかった。
「……なっ!?……っ…」
両手で鉄パイプを持っているから、スカスカだった鳩尾目がけて思いっきり拳を突っ込んだ。
――カランカランッ。
鉄パイプが落ち、アイツは鳩尾を押さえてうずくまった。
あたしは容赦なく、アイツの腹に蹴りを入れ込んだ。
――ザザッ。
もう一発入れようとしたら、周りを誰かに囲まれた。
――………白山組のみんなだ。
やっぱ、コイツは1人で来なかったか…。