最強の女総長
あたしはゆっくりソイツらを見渡した。
………50人くらいいるな…。
しかもみんな鉄パイプを持っている。
――カランッ。
あたしは5代目が落とした鉄パイプを拾い上げた。
「上等じゃねぇか…」
白山組の1人が言い、走ってきた。
ソイツを筆頭に一斉にかかってくる。
あたしは神経を尖らせて集中した。
1人1人確実に倒していく――。
左腕が上がらないため、右手だけで鉄パイプを持っている。
両手で持っていないため、うまく力を入れて持つことができない。
「……くっ…」
右足を打たれてしまった。
幸い軽く当たっただけで済んだ。
でも鉄パイプで打たれたため、動きが鈍くなってしまう…。