最強の女総長
……一気に片をつけるか。
「……っら!」
基本横腹を狙い、腕や足の痛みを忘れて一気に10人を倒した。
――……あれ?
あたしは違和感を覚えた。
「………っ」
――パンッ。
身を避けたためかろうじて急所は外れた。
でも左肩に当たった。
――やっぱりな…。
あたしが感じた違和感は、人が足りないことだった。
その人物は――、
「やっと出てきたんだね。白山組組長さん」
そう。白山組の組長だ。
左手には拳銃が握られていた。
こっちは鉄パイプ。
向こうは拳銃。
圧倒的にこっちが不利だ。