最強の女総長
――シュッ。
「……チッ」
弾はあたしの左肩を掠めた。
それでもあたしは、構わず鉄パイプを振り回した。
奴は発砲するもすべて掠めるだけ……。
「アンタ…拳銃を脅しにしか使ったことないだろ?」
図星なのかピクッ、と反応を見せた。
「……だからアンタはここやここを狙って撃つことができない。怖いからだ…」
頭や心臓らへんを指差して言った。
あたしは奴が怯んでるうちに、鉄パイプで頭を殴った。
奴はゆっくり倒れる。
意識が朦朧とするだけで命には別状がない…はず。