最強の女総長


しばらく日が経ち、俺の携帯がなった。



“愛理”


家族以外の女で、登録されてるただ1人。



「……はい?」


でも聞こえてきたのは、男の声。



………彼氏、か?



『舞夜龍6代目の蓮次さんですよね?』


「ああ。お前は?」



『女龍総長補佐の弥結です。先程、総長が戻られました。手当てを受けて今は安静にしています。
一応あなたには、連絡しといたほうがいいと思いまして……』


「それで愛理のケガは?」


『左肩をかすり傷程度。左腕は骨折。右足は打撲でした。全治2ヶ月くらいらしいです』



「……そうか」


『では。あ……俺が電話したことは総長には内密に…』

「ああ」



電話を切った。



………目頭が熱い。




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