最強の女総長


意を決してあたしは静かに口を開く。



「……舞夜龍5代目総長…。名前はあたしに聞くより、蓮次のほうが知ってると思うよ…」



あたしがそう言うと純は目を見開く。


でも純よりもっと目を見開いたのは――


……蓮次だった。



引退理由を話さず、アイツは総長を辞めたんだな。



「蓮次っ!どういうことだ!?」

「俺も今知った。5代目は…浪沢涼は突然の引退だったからな…」

「…んで?ソイツはどこにいる?」


あたしは質問をなげかけた。



「……わからない。辞めてから連絡とってない」


「そうか……。純、お前はどうする?」

「俺は…一発、ソイツを力一杯殴る!」



あたしの中で決まった。





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