最強の女総長


目を見開いた蜂谷くんを見て、やっぱり知らないんだと思った。


「……わかった。これに名前書け」



蜂谷くんは机の引き出しから、1枚の紙を出してあたしに渡した。

そこには“休学届”と書かれていた。



「理事長、ありがとうございます」


あたしは名前を書いた。


でも……



「理由ってなんて書けばいいの?」


復讐の内容を考えるから、なんて書けない。



「あ〜……諸事情って書いてればいいよ」



理由……“諸事情”っと。


あたしは蜂谷くんに渡した。



しばらくは倉庫籠もりかな…?


って思いながら理事長室をあとにした。





< 66 / 240 >

この作品をシェア

pagetop