最強の女総長
「俺たちにとって副総長は“副総長”ってことしかなかった。でも総長にとって副総長は副総長ってことだけじゃなかった。
副総長と同時に“最愛の人”でもあった。
そして純さんは“血の繋がった兄弟”です。家族は大切なもの。その大切な人を亡くした。
最愛の人、大切な人を亡くすことは、これ以上ないくらい辛くて悲しいこと。
だから俺たちは総長に従わないといけないんです。
…ルールに反して、族を抜ける覚悟の総長に…」
――…!!
照鑼の言葉にあたしは大きく反応した。
他のみんなも驚いた顔であたしを見てる。
まさかここまで照鑼に見透かされてるなんてな…。