最強の女総長
「……アイツはどうすんだ?」
アイツ…?
ああ、純のことか…。
「純には断りを入れる。組に出入りしてるとわかった以上、アイツをこっちの世界に連れ込むわけにはいかないから…」
「そうか。……親父さんには話したのか?」
「いや、話してない。話したら傘下のやつを護衛につけると思う。たとえこっちの世界の人間でも、今回はあたし1人でする。
だから話さないことにした」
「わかった…」
あたしは部屋を出ようとドアに手を掛けた。
「………愛理…」