+゚隣のキミ+。









 『…』


 沈黙が続いた。







 『ふぅ..。』

 大きなため息と共に

 龍が喋り始めた。


 『ここで別れたくねえ

 なんて男らしくねえよな。

 そいつは里菜のこと

 幸せにしてくれるか?』



 「うまくいくかはわかんない。

 だけど、いい人だよ。」

 『そうか..。

 俺は里菜の傍にいることも

 抱いてやることも出来ねえ。

 辛いときに一緒にいてやる

 ことも出来ねえんだ。

 里菜にとって俺の隣が

 正しいのか悩んでた。』


 龍..。


 『答えは里菜がもう

 持ってたな。』



 龍の言葉一つ一つが

 ほんとに心にしみて

 ほんとにいとおしくて

 やっぱり別れたくない。

 そう言ってしまいそうだった..


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