悪魔の連鎖ポイズン・キッス
「保護者って…(・_・;)

と、とにかく省吾がどうしたの?省吾ならさっき『喉が渇いた』って、食堂にジュースを買いに行ったっきりまだ戻って…」

「どうでもいいから、あの暴走機関車を止めなさい!」

「あっ、ちょ、ちょっと!」

親友の智子に、無理やり教室から廊下に連れ出された由美子。
一時間目も始まろうかとしていた、静かなはずの廊下で、クラスの別なく、多数の生徒が何かを囲んで盛り上がっている。



「…だ、だから、そんなの困るよ、芦田君…」

〈被害者No.1 宮本めぐみ

省吾と由美子のクラスメート。十六歳。長い黒髪が似合う清楚系。

大人しい性格で、余り表に感情を出す事はしない。〉


「どうして?他に好きな男でもいるの?
はっきり言ってくれないと、僕だって困る。

さあ、他に好きな人がいるなら、この場で言ってくれ!そうでないと、僕は君をあきらめきれないっ!」
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