悪魔の連鎖ポイズン・キッス
「…今回のコスプレ会場でのイベント、あるじゃない、ジェニー。」

「まだラストシーンまとまってないの?セディ!?」



「ジェニー!?セディ!?
(・・;)」

「…良くは分かりませんが、もしかしたら、コスプレ仲間内で個人個人、キャラクター付けがされているのかも知れませんね
f^_^;」

「声からすると、ジェニーが渚君。セディは…」

「恐らく、その方が渚君の意中の人なのでは?」

省吾と由美子は、続けて聞き耳を立てた。

「イベント会場で行う劇のクライマックス。今のままではイマイチ盛り上がりに欠ける。

どうしたものか。」

「…セディは、先の戦争で傷付き、とある村で介抱された兵士役。ボクはその兵士を介抱した村娘役。二人は恋仲でしょ?

…だからやっぱり、当初の予定通り、キスシーンを絡ませるのが良いと思うんだけれど…」

「…えっ?当初の予定では、再び戦地に赴く兵士とサヨナラの抱擁するぐらいで良い、恥ずかしいからって、ジェニー自身が前言ってなかったっけ?」
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