悪魔の連鎖ポイズン・キッス
…由美子が駆けつけた時にはすでに遅く、渚によってセディの唇は奪われていた。
セディは、渚と唇が離れた後も、目を大きく見開いて、引きつった顔をしたまま身体を硬直させていた。
そして渚は、呆然と立ち尽くす由美子の手に持つトレイから、トロピカルジュースを奪い取るようにして受け取ると、ストローも使わずに、
「ごく、ごく、ごく…ぷはあっ!キスした後は、喉がカラッカラ。ごちそうさま、そしてゴメンナサイ…」
渚は由美子とセディの二人にお辞儀するとそのまま、ソファーによりかかり、眠る様に気絶した。
「…さ、沙織、男の子にキスされたん、初めてや…
ホンマ、何この脱力感…
( ̄○ ̄;)」
「沙織!?関西弁!?も、もしかしてあなたはっ!」
「知っている方ですか?」
「アンタも知らない訳ないでしょ!ほら、ウチの学校の名物風紀委員長…」
〈被害者No.5 浜沙織
小野宮A高校の三年生で、一人称は「沙織」、十八歳。普段はおさげに渦巻きメガネと、イマドキで無い。
セディは、渚と唇が離れた後も、目を大きく見開いて、引きつった顔をしたまま身体を硬直させていた。
そして渚は、呆然と立ち尽くす由美子の手に持つトレイから、トロピカルジュースを奪い取るようにして受け取ると、ストローも使わずに、
「ごく、ごく、ごく…ぷはあっ!キスした後は、喉がカラッカラ。ごちそうさま、そしてゴメンナサイ…」
渚は由美子とセディの二人にお辞儀するとそのまま、ソファーによりかかり、眠る様に気絶した。
「…さ、沙織、男の子にキスされたん、初めてや…
ホンマ、何この脱力感…
( ̄○ ̄;)」
「沙織!?関西弁!?も、もしかしてあなたはっ!」
「知っている方ですか?」
「アンタも知らない訳ないでしょ!ほら、ウチの学校の名物風紀委員長…」
〈被害者No.5 浜沙織
小野宮A高校の三年生で、一人称は「沙織」、十八歳。普段はおさげに渦巻きメガネと、イマドキで無い。