悪魔の連鎖ポイズン・キッス
〈風紀委員長、浜沙織さん、浜沙織さん。至急、体育教員室まで戻って下さい…〉


「…むう、この放送の声は!

しゃあないなあ。取りあえず、この件は保留や。
でも、必ず回収しに来るさかい、覚悟しときなさいよ!

はぁ~い、沙織、今行きまーすっ!
(入≧∇≦)~♪」




「ふう…何とか難を逃れたけれど省吾っ!ボサボサしてられないんだからね。」

「…で、でも、確かに今まであの沙織さんのおかげでみんな、息苦しい学校生活過ごしていましたからねえ…

薬が出来るまでの間なら、しばらくこのままでも良いのかも。」

「何のんきな事言ってんのよ!私は正直こんな同好会、どうなっても構わないけれど、困るんでしょ、アンタが!」

「そ、そっ、そそ、その通り!

いっ、嫌ですっ!こ、この神聖な化学同好会の教室を『恋愛サロン』の場に変えられてしまうのは!

…それ、即ち化学同好会お取り潰し…
((°□°;)))」



沙織が駆けつけた体育教員室には、たった一人しか教員はいなかったが、そこには一人でも十分なぐらい存在感のあるマッチョな先生がいすに座っていた。
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