悪魔の連鎖ポイズン・キッス
「わ、分かっているけれど…」

…そうは言うものの、いつの間にか、野次馬達まで巻き込んで騒ぎが拡大したこの一件、自分だけで押さえるのが困難に由美子は思えた。

だが、勇気を持って足を一歩踏みだし…


「止めろ~っ!」


…当たりは、一瞬の内に静まりかえる。
あまりのその剣幕に、無関心で教室内に残っていた、非野次馬達も、教室の窓や扉から廊下の様子をうかがいに来たほどだ。

…由美子も、例外ではない。踏み出した足を引っ込めてしまったほどだ。その、余りにもすごい剣幕に-

-即ち、省吾の剣幕に。


「どいつもこいつも、うるさいんだよ!部外者は黙ってろ!

…だが、せっかくお集まりいただいた皆様に、良いもの見せてやる!

好きな女を落とすには、これで十分!」



「…マ、マジ!?(゜∀゜;ノ)ノ」

「だっ、だ・い・た・ん…(゜∇゜;)」

「ひっ!しょ、省吾!\(☆o☆)/」
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