無題
「ナオ・・・こっち向けよ・・・」
囁くような薄い声でさっきからずっと・・・。
「喋ってる暇があるなら手を動かしてくれると大変うれしいんですけっ・・・・・・・?」
ちょ、ちょちょ???
私が言い終わる前になぜか佐々木さんは私に抱き着いた・・・。
抱き着かれてるでも、抱きしめられてるでもいいけど・・・。
「好きな人に無視されるのがどれだけ辛いかわかんねぇの?」
そう、私の耳元で囁く。
その時に知った・・・、私耳弱いらしい・・・。
顔の熱が、体の熱が半端なく上がってる・・・。
っていうか、・・・佐々木さんは何を勘違いしておいでで?
なぜ、私に「好きな人」とか言った?
寝ぼけてるにも程がある・・・。