無題






「っぁ、そうだ・・・
 はい これ 前にパンくれただろ? それのお返し」

パンごときにお返しって・・・俺様の癖になんか可愛い。


「開けていい?」

「あぁ・・・」


ショウがくれたのは、指輪のついたネックレスだった。


「こ、こんなのもらえない・・・」

「・・・なんで?」

「だって、私があげたのはパンだよ?」

「それ以外にも貰ってる・・・。 一番最初に飴貰ったし、さっきだってすっごい甘いお菓子貰ったしね」

そうやって微笑む。


「変態・・・」

「ありがとう」


なんで、ありがとうなのよ・・・。

「っぁ・・・」

ショウが私の手からネックレスを取って・・・


私の首につけた。


「やっぱ、似合ってる さすが俺」

嬉しそうにありのままで微笑むショウを見ると私まで赤くなる。

「っぁ、絶対はずすなよ? これも命令だから」

「ありがとう・・・」

「リンゴ・・・」

「っえ・・・?」

「なんでもねぇよ・・・」

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