青い春と風の中で
「篠崎先生、ちょっと宜しいですか?…明日の授業のプリントのコピーを手伝って貰いたいんですが…。」


新倉は数学のプリント1枚を葵に、ぽんと手渡してきた。


「――いいですよ」


先程プライベートでの誘いを断ってしまった最悪感と気まずさから、葵は新倉と目を合わせれずにいた。



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