青い春と風の中で
近づく想い
いちご・オレを飲み終えた後、職員室に戻ることを笹川に伝えようと後ろを振り向くと――――笹川は居なかった。
「春…?」
ぽつりと零れ落ちる葵の言葉と一緒に重なるように、ポケットに入れていた携帯電話のバイブレーションが、カタカタと振動していた。
葵は携帯を開き、ディスプレイ画面を見ると"メール1件の文字が表示されていた。
メールの相手は先程まで此処に居たはずの笹川からだった。
××/△△/○○17;09
―――――――――――――
To笹川 春
―――――――――――――
無題
―――――――――――――
葵さん、俺です。春です♪
俺、先に帰っているから。
葵さん、仕事頑張ってね〜
PS.
仕事終わったら、メール下さい。
夜道には気をつけて。
―――――――――――――
「何よコレ。完全に彼氏みたいじゃないの。……この文章。」
そう言ってメールを読みながら、毒づくと、小さくフッと笑った。
「春…?」
ぽつりと零れ落ちる葵の言葉と一緒に重なるように、ポケットに入れていた携帯電話のバイブレーションが、カタカタと振動していた。
葵は携帯を開き、ディスプレイ画面を見ると"メール1件の文字が表示されていた。
メールの相手は先程まで此処に居たはずの笹川からだった。
××/△△/○○17;09
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To笹川 春
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無題
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葵さん、俺です。春です♪
俺、先に帰っているから。
葵さん、仕事頑張ってね〜
PS.
仕事終わったら、メール下さい。
夜道には気をつけて。
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「何よコレ。完全に彼氏みたいじゃないの。……この文章。」
そう言ってメールを読みながら、毒づくと、小さくフッと笑った。