青い春と風の中で
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職員室に戻ると新倉が、さっきのことなんて無かったかのように、けろっとしていて葵に笑顔を向けて言った。


「篠崎先生、具合はどうですか?先程、顔色を悪くされて突然コピー室から出て行かれたので、心配していたんですよ」

葵は、その言葉を聞いて、サーッと血の気が引いていく。


信じられない……。どうしたら、そんなデマかせが、ペラペラと言えるの――?


私にしてきたこと全てを…無かったことにする気なの?、この人は……。


胸の中でムカムカとする感情を必死に抑えながら唇を噛み、新倉を見下ろしていた――。


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