青い春と風の中で
職員玄関の前にある下駄箱から、靴を取り出して履き終わり、顔を上げると、さっきまでは気づかなかったけれど、校門前に誰かが居るのを発見した。


(――こんな時間に…生徒でも残っているのかしら。)


……と勝手に解釈して、首をかしげた。


遠くに居るせいか、ハッキリとした判別は難しい……。



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