青い春と風の中で
―――ブー…ブー…ブー…。
ズボンのポケットに閉まった携帯が、振動して震えていた。
携帯を開くと、メール1件の文字が表示されている。差出人は――春からだった。
――――――――――
○○/×/△△8:00
――――――――――
To,笹川春。
――――――――――
さっきはゴメン。
――――――――――
「何、先生の彼氏からメール?」
そう言いながら、石橋は葵の携帯を横から覗き込もうとしていたので、「――秘密よ。」と言った後、石橋から少し離れた。
「秘密ってことは、やっぱり彼氏なんだぁ〜」
石橋は、ニヤニヤと冷やかすように口元を緩めていた。
―――『さっきは、ゴメン』
とても短くて、ぶっきらぼうなメールだったけれど、春の素直な気持ちが現れていた。葵はつい嬉しくて、ふふっ…と小さく笑った。
ズボンのポケットに閉まった携帯が、振動して震えていた。
携帯を開くと、メール1件の文字が表示されている。差出人は――春からだった。
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○○/×/△△8:00
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To,笹川春。
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さっきはゴメン。
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「何、先生の彼氏からメール?」
そう言いながら、石橋は葵の携帯を横から覗き込もうとしていたので、「――秘密よ。」と言った後、石橋から少し離れた。
「秘密ってことは、やっぱり彼氏なんだぁ〜」
石橋は、ニヤニヤと冷やかすように口元を緩めていた。
―――『さっきは、ゴメン』
とても短くて、ぶっきらぼうなメールだったけれど、春の素直な気持ちが現れていた。葵はつい嬉しくて、ふふっ…と小さく笑った。