見えない ラブストーリー
第1章
「由梨ー!」
「千佳ちゃん。おはよう。」
「由梨今日も可愛い~!なんか、一緒にいるとみんなから注目浴びてるみたいではずいい~」
「なにそれ~?笑」
安藤千佳。
わたしと同じ、高校2年生。
彼女はとても可愛い。
でも、友達だなんて思ったことは1度もない。
彼女は注目されたいだけなんだ。
それにわたしを利用している。
だから、彼女もわたしなんか好きじゃない。
全部、分かっている。
わたしに寄って来る子は、みんなわたしの表面しか見ていない。
無論、わたしも本当の自分を出そうなんて
無謀なことはやめた。
わたしは孤独なのだ。