見えない ラブストーリー
家族は、一応いる。
父は、わたしが小さいころに母と離婚した。
だから顔なんて覚えていない。
母は、女手一つで育てるのに、どうしても必要なお金を稼ぐため、
水商売を続けている。
いろいろな男の家に行ったり来たりなので
母は基本家にいない。
まあ、母もかなりの美人だ。
それに、わたしは母にとても感謝しているし
母もわたしを愛している。
ただ、会えないだけ。
家に帰ると、一人。
寂しい、なんて感情はもう無くしたのかもしれない。
寂しいなど感じないうちは孤独、とはいわないのだろうか。