ストーカーティーチャー cLAzy for YOU...
「チッ」

「ひッ・・・

ごめん先生・・・テレビ聞こえなぃ?」

え?
何急に。

あ、俺今さっき舌打ちしたか・・・。

「悪い、何でもない。」

「そ、そぅですか・・・。」

な、なんかビビってる?

目がうるうるしてる。

「どーした。そんなに怖いか?
犯罪王子。」


・・・まぁ、俺だって怖い。

ニュースの中の人物ならどんな犯罪者だろうと

ビビったって仕方ない。

だけど、犯罪王子と呼ばれてる
アイツだけは別だ。

アイツは今、この学校にいるのだから。

「え・・・犯罪王子は怖いですけど・・・、
怖がったって仕方なぃでしょ?

身近にいるわけぢゃぁ無いし。」

琉花は犯罪王子の正体を知らない。
まぁ、知らなくて当たり前だ。


「でも、今、怖いです。」

「ん?」


琉花がゆっくり息を吸う。


「先生・・・

なんで私を軟禁してるんですか」


な、軟禁!?

「だって軟禁状態じゃないですか・・・。

一体何たくらんでるんですか・・・

話かけたらキレるし・・・

怖いんですよ!」


あっ。そっか・・・。

コイツは邦是光が危険な奴だって

犯罪王子の正体って知らないのか。

教えたって信じないだろう。

「・・・別に。」

何が「別に」だょ、自分・・・。

邦是光は俺が邦是の言うことを
絶対服従すれば、

琉花には何もしないと約束した。

俺は琉花の為なら何したっていい。

だけど、ァイツは絶対に約束を守らない。

俺を利用できるだけ利用しながら、
琉花にスキさえ出来れば、
絶対何かする・・・。




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