ストーカーティーチャー cLAzy for YOU...
「・・・帰ります。」

「ちょっ!待て待て!!」


俺は慌てて
扉に駆け込む琉花の手を掴んだ。

「ぎゃぁあぁっ・・・」

「違うから!
落ち着けって・・・」

俺、かなり慌ててる・・・。

琉花はそれ以上パニックになっている・・・

「じゃぁ何なんですかぁ!?

だ・・・男子が、か弱き女性を軟禁して

怪しすぎますょ!!

先生、若くてちょっっっと女子に
人気あるからって調子乗らないで!

若いからチヤホヤされてるだけなんだよ?
そのうちあと三年もすれば・・・」


「フフッ・・・」


「・・・?」




先生が急に吹き出した。

「な、なんですか!?」

さっきまであんな怖い顔してたのに!


「お前・・・相変わらずよく喋るなっ。」

そして私の頭をぽんぽんと撫でた。

「はぁあぁ!?!?」

い、意味がわからん!
何この人!


「お茶入れる。飲む?」

お・・・お茶。

なんでこの状況でお茶!?

「い、いただきます・・・。」

まぁ貰うけどさぁ・・・。
先生ントコロって実家が茶道の家元だから
お茶美味しいんだょね


って、そーぢゃなくて!

「あと20分だな。」


あたし今、軟禁されてるんだよー!


「茶菓子もいる?」

「いる!!
こないだのピンクの、花の形した白あんやつ!!」

「はいはい笑。」

はっ!!

だから軟禁されとるのに・・・!

「・・・。」


って、そーでもないかな・・・。

なんで私を軟禁するのかは、よく
わからないけど・・・・・・・。


なんだか私の変な緊張感はスーッと、とけていった。

なんでかはわからない。

ただ、なんとなく・・・。


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