ストーカーティーチャー cLAzy for YOU...
第2章

#3

「っっって・・・」

「何。」

「どーして先生の車で帰ってるんですか・・・」

あの後、最終下校時刻になったにも関わらず、

なぜか解放してくれず、

今に至る。

「先生ぇ・・・。私をどーするつもりですか・・・」

「だから・・・、家に送ってるんだって。」

乗せる前もそう言ったじゃん・・・。
良いですって言ったら無理矢理乗せたもん・・・。


「本当に家に直通なんでしょうねぇ・・・」

「はいはい、変なトコロ寄ったりしないからっ。」

「変なトコロってなんなんですかっ」

もー・・・
本当に、何この先生!


「ほれ、着いたぞ。」

ほらスグ着いた。

徒歩10分だもん。

送ってもらう距離なんかぢゃないのに。

「ありがとうございます・・・。」

まぁ送ってもらったからお礼くらいは言うけど・・・。

「うん・・・。」

先生はずっと私のことを・・・見てる?



「な、なんですかぁ。

まだなにか・・・?」

私は慌ててシートベルトを外して
早く外にでようとする。

「・・・なんかあったら、絶対電話しろよ。」

「・・・え?
何かあったらって・・・。」

何があるの?

もぅ一人暮らししてからだいぶ経つし、

別に、最近なにかあったわけじゃないのにぃ・・・。

この辺り犯罪とかないし。

心配しすぎでしょ・・・

「何もありません!!それじゃ!」

そして私はバンッッとおもいっきり音を立てて
車を出て行った。


勢いに任せて、アパートの二階に上がる。

そして、部屋の鍵を開ける前に、
道路の方に振り返る。


ブロロロ・・・

エンジン音を立てて、先生の車はすぐ視界から消えた。

・・・。

良かったぁ。

ずっといたらどーしようかと思った。

・・・・・・。

だけど、今日の先生本当におかしかった。

なんかいつも以上にストーカーみたいだったし・・・。


「なんかあったら絶対電話しろよ」


あんなこと、前は言わなかったのに・・・。

何かあるのだろうか。

なんだか急に一人になった途端、

怖くなってきた。



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