ストーカーティーチャー cLAzy for YOU...

#2.M


いつのまにか
午前0時になった。

「ぎゃぁあっ!
もぅこんな時間!」


・・・あれからなんか怖くなって、
気を紛らす為に
CDを聞いたり
漫画を読んでいたら、もうこんな時間。


「施設にいた頃なら、とっくに寝てるな・・・。」

独り言を呟きながら、狭い部屋にひいた、布団に寝転んだ。

つけっぱなしのテレビに目をやる。

そしてリモコンを取って、
フジテレビにチャンネルを変える。

「やっぱり映ってないなぁ・・・。」

明日には映ってるといいな。
はねトびが見れないなんてショックすぎる。

「あっ。金魚に餌やらなきゃっ!」

忘れてた
いっつも忘れるんだよね。

起き上がるの面倒臭いけど。
餌あげなかったら死んじゃう死んじゃう。

私は起き上がって、金魚の餌袋を開けた。

「ちゃんと食えよー・・・・・・。」

私が水面に落とす餌をパクパクと食べる金魚。

なんだか可愛いなぁ。


この金魚は、今年の夏、
千原先生がお祭りで取ってくれた金魚だ。

オレンジ色のまだまだチビな金魚。

・・・千原先生ってなんでも出来るよな。

金魚だって一発で取ったし・・・

ぎゃっ!!


「わぁあぁ最悪!!!!!!」

餌袋を開いたまま落とした!

餌袋の中に入ってあった小さい小さい丸い茶色い玉がぱぁあんと
床一面に広がる。

ぎゃぁあぁ・・・。

金魚の餌まみれだ・・・。

もー!!!

明日片付ける!!


そして私は布団に飛び込んだ。


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