ストーカーティーチャー cLAzy for YOU...
「・・・建物の中に入った。」
久々にこんなことをする。
警備員を気絶させ、服を奪う。
そして誰もいない、所々、
散らかっているフジテレビに侵入した。
「りょーかい。
データがあると思われる場所はメールで送ってるから。
迷わないようにね。じゃっ。」
「お、おい。」
そう言って邦是は一方的に電話を切った。
「チッ・・・。勝手な奴。」
・・・。
中は真っ暗だ。
救出作業や現場検証はもう済んだみたいで、
中には警備員くらいしか
いないだろう。
高校生犯罪王子の事件は何回も起こっている。
何を検証したって証拠は出て来ないから、さっさと警察は引き上げる。
メールが送られてきた。
データのある場所は9階らしい。
「・・・。」
やるしかない。
俺は懐中電灯で前を照らしながら、
データのある場所へと進んでいった。