ストーカーティーチャー cLAzy for YOU...

キーンコーンカーンコーン

「ありがとうございましたー・・・」


「・・・千原先生？」

「はい！？・・・あっ、なんでしょうか？」

「そんなびっくりされなくても。」

教室に入り話しかけてきた学年団の先生は逆に驚いていた。

「すみません・・・」




授業が終わってしばらく考えこんでた。


俺の記憶が確かなら


アイツは・・・


「いま、教育委員会の方が来られたんですよ。」

「え？どういうご用で？」

「さぁー。校長とのご歓談に過ぎないと思いますけど。

とりあえず今年から入られた先生方は、

校長室に挨拶に伺えとのことですよ」

今から！？

ふざけんなよ
なんでそんなただの社交場に・・・


「わかりました。わざわざありがとうございます。」

「ごめんなさいねぇ。千原先生のように礼儀正しい方がいた方が助かるって」


・・・はぁ？


「そんなことないですよ。」

あのクソ校長・・・。



「先生・・・」

「あ！？」


「うっ・・・ごめんなさい・・・」


「玉木・・・なんだ？」


「なんでもない・・・」

ヤバイ、怖がらせてしまった・・・。

俺、相当焦ってイラだってるな。

「・・・弁当か。」

「・・・はっはい・・・。

だから部屋のカギ・・・」


今この子を一人にするわけにはいかない。


「玉木、ちょっと待ってろ。俺は用事あるから、それまで教室で・・・」


「・・・。」



玉木はきっと勘違いしたのだろう。

俺から目をそらすなり、向こうの方へ走ってしまった。


「玉木・・・」