ストーカーティーチャー cLAzy for YOU...
「全ては、中には警備員くらいしかいないだろうと

油断していて手薄な状態でフジテレビに戻る僕のスキをついて、

お前達の組織の武力グループが集団で襲い、

僕を殺す為にしかけた罠だ!!!!


そうだろ!?」







そう。

だいたい、フジテレビは爆発を受けていて
建物自体、危うい状態なので、
電気は通っていない。

指定された場所で指定されたパソコンに

触れた。

電気が通っていないのにデータが例えあっても取れない。

邦是はハメられている。

そして、ハメられたのがわかっていたから

俺を呼んだのだろう。



「よー。いっちょ殺させろやぁ。」


途端、背後から声がする。

声は一人だけだったが、何人もいることくらい最初からわかってる。


俺は懐中電灯を捨て、

刀を抜いた。






パチパチパチ。

「・・・完璧です。」

男は銃を持ったまま、拍手をした。

「さすが、邦是様。」

そして拍手をし終わると、また険しい顔の光に銃を向け直す。

「ですが、気付くのが遅すぎましたね。

あなたにパシられた仲間は、今頃血まみれでしょう。」

「いいや。

僕は最初から気付いていたよ。

お前に騙されているフリをしてね。」

「また、強がられて。」

「だから、僕は、自分で行くのが面倒臭くて仲間に行かせたんじゃない。

仲間はお前達の武力グループを全員殺せるような凄腕を呼ばせてもらった。

どーせ、僕を殺すためになんだから、

お前達の組織の優秀な武力派の人間、全員出動させてるんだろ?

だから必然的に、俺の仲間はお前達の人間兵器を全員殺す。

そして今、僕は、お前を殺す。」

「一気にかたをつけよう、と?」

「そういうことになる。」

「・・・フッ。」

ニコニコしていた男の顔が崩れ始める。

そして、銃を持つ手に力が入る。

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