ストーカーティーチャー cLAzy for YOU...
「この状態でよくもそんな大口が叩けるなぁ!!!!」
「・・・。」
光は腕を組み、男の響く声をうるさいと睨む。
「さすが高校生犯罪王子!!!
自信たっぷりだな!!
僕は頭をぶち抜かれても死なないと!?」
「いいよ。撃てば?
敵の組織のボスに、
スウィートルームで殺される。
・・・立派な死に方だ。」
邦是はちっとも動かない。
それどころか、敵の組織のボスから目をそらし、
「月が綺麗だね・・・。」
と、呟いた。
「ふはははは!!!!!!!!
月など、何訳のわからないことを!!!
死に際には、さすがの犯罪王子も狂うみたいだな!!!」
「あぁ。僕は狂ってる。」
光は悲しい顔をしながら微笑む。
「残念だったな邦是光!!!!!!!
私達の裏を読めていたのなら
とっとと逃げておくべきだったな!!!!!!!」
そして男は、指に力をめいいっぱい入れた。
その時、光の唇の端が上がったのも知らずに。