ストーカーティーチャー cLAzy for YOU...
Epilogue
「・・・おぃ、生きてるか。」
警備員の格好をした癖に刀を持っていた
謎の男に返り討ちちにされた複数の人間は気絶したままだ。
その中でようやく目を覚ました男が仲間を起こす。
「ぁあ・・・生きてる。」
「んー・・・」
仲間も苦しそうな顔をしながら、
皆徐々に目を覚ました。
「なんだったんだ、あの男・・・」。
「犯罪王子では無かったみたいだが・・・。」
「刀を持っていたのに、誰も斬っていない。」
「多分、峰打ちで済ましたな。」
「どーして誰も殺さなかったんだろう・・・。」
「俺はどうにかそいつに誰も殺さなかったか聞いた。」
「・・・そしたら?」
「何も答えなかった。」
「ふーん・・・。」
「聞いた意味ねーよ、ソレ」
「でも・・・なんか、サムライみたいな奴だった。」
『サムライ』
「サムライ・・・?
刀持ってたから?」
「それもある・・・。
あと、」
その続きを言おうとした、その時だった。
「がぁぁあぁぁ!!!!!!」
喋っていた男はうめきながら血を吐く。
「!?」
周りのものは最初騒然となり、何が起きたかわからなかった。
しかし、状況を理解した途端、一気に顔が青ざめる。
「死ね。」
そこには、犯罪王子がナイフを持って立っていた。